薬剤師の転職で最初の関門となるのが書類選考です。「調剤経験があるから大丈夫だろう」と安易に考えて履歴書を書くと、書類の段階で不採用になってしまうことも珍しくありません。
この記事では、薬剤師の転職で書類通過率を上げるための履歴書の書き方と、採用担当者に「会ってみたい」と思わせるポイントを解説します。基本的なマナーから、差がつく書き方のコツまでしっかり押さえていきましょう。

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手書きとパソコン、どちらが良い?
履歴書は手書きでもパソコン作成でも問題ありません。ただし、応募先から指定がある場合はそれに従いましょう。パソコン作成の場合はフォントを統一し、文字サイズを見やすく調整してください。手書きの場合は黒のボールペンで丁寧に書き、修正液の使用は避けて書き直すのが基本マナーです。
年号の統一
履歴書内の年号は、西暦か和暦のどちらかに統一することが鉄則です。学歴は西暦なのに職歴は和暦、というように混在していると「注意力が足りない人」と思われかねません。
写真のポイント
履歴書の写真は3ヶ月以内に撮影したものを使用します。スーツ着用で、清潔感のある明るい表情が好印象です。スマホの自撮りは避け、証明写真機やスタジオで撮影しましょう。
学歴・職歴欄の書き方
学歴は高校から記載する
転職の場合、学歴は高校卒業から記載するのが一般的です。薬学部は6年制であることを考慮し、「○○大学薬学部薬学科 入学」「○○大学薬学部薬学科 卒業」と正式名称で記載します。
職歴は正式名称で詳しく
薬局やドラッグストアの名称は正式名称で記載しましょう。「○○薬局」ではなく「株式会社○○ ○○薬局 ○○店」のように、法人名から店舗名まで正確に書きます。
「入社」ではなく「入職」と書くのが医療業界の慣例です。病院の場合は「○○病院 薬剤部 入職」と記載します。
退職理由の書き方
退職理由は「一身上の都合により退職」が基本です。会社都合の場合は「会社都合により退職」と記載します。詳しい理由は面接で聞かれたときに答えれば問題ありません。
- 学校名・法人名・薬局名はすべて正式名称で記載する
- 年号(西暦/和暦)は全体で統一する
- 医療業界では「入社」ではなく「入職」と書く
- 在職中の場合は最後に「現在に至る」と記載する
資格・免許欄の書き方
薬剤師免許は必ず記載してください。取得年月と免許番号を正確に書きます。
その他、取得している資格があれば積極的に記載しましょう。薬剤師に関連する資格は多岐にわたりますが、転職先で活かせるものを優先的に記載するのがポイントです。
- 薬剤師免許
- 認定薬剤師(研修認定薬剤師など)
- 専門薬剤師(がん専門薬剤師、感染制御専門薬剤師など)
- ケアマネジャー(介護支援専門員)
- 登録販売者
- TOEIC等の語学資格(外資系製薬企業志望の場合)

志望動機欄の書き方|差がつくポイント
3つの要素を盛り込む
志望動機は以下の3つの要素を盛り込んで書くのが効果的です。
- なぜこの職場を選んだのか(応募先の魅力・特徴)
- 自分の経験・スキルをどう活かすのか(即戦力アピール)
- 入社後に実現したいこと(将来のビジョン)
この3要素を盛り込むことで、「なぜうちなのか」「何ができるのか」「何がしたいのか」という面接官の疑問に一度に答えることができます。
職場タイプ別の志望動機のポイント
調剤薬局の場合:門前の診療科との親和性、地域密着の姿勢、在宅医療への取り組みなど、その薬局ならではの特徴と自分のスキルの接点を示しましょう。
病院の場合:チーム医療への貢献意欲、専門分野での経験、病棟業務への意欲など、病院薬剤師として求められる役割を意識した内容にします。
ドラッグストアの場合:OTC医薬品の知識やセルフメディケーションへの関心、接客力、店舗運営への意欲などをアピールするとよいでしょう。
志望動機の例文
「現在は内科門前の調剤薬局で3年間勤務し、生活習慣病の処方を中心に経験を積んでまいりました。今後は在宅医療にも携わり、地域の患者さんの暮らしに寄り添った薬剤師になりたいと考えています。御社は在宅医療に積極的に取り組んでおられ、研修制度も充実していると伺い、自分の成長と患者さんへの貢献を両立できる環境だと感じて志望いたしました。」
- 「家から近いから」「給料が良いから」だけの志望動機はNG
- どの薬局にも使える汎用的な文章は見抜かれる
- 「勉強したい」だけでは受け身の印象→「学んで貢献したい」に
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履歴書と合わせて職務経歴書の提出を求められるケースも多いです。職務経歴書は自由形式のため、アピールしたいポイントを戦略的に構成できるのが利点です。
記載すべき項目
- 職務要約:経歴の全体像を3〜5行でまとめる
- 職務経歴:勤務先ごとに、業態・処方箋科目・枚数・薬剤師人数・担当業務を記載
- 保有スキル・資格:認定薬剤師、専門薬剤師、使用可能なレセコン・電子薬歴システムなど
- 自己PR:最もアピールしたい経験やスキルを具体的に
数字で語る
採用担当者に実力を伝えるために、経歴にはできるだけ数字を入れましょう。「処方箋枚数1日平均100枚の薬局で勤務」「在宅患者10名を担当」「かかりつけ薬剤師の同意を20名から取得」など、具体的な数字があると即戦力であることが伝わります。

履歴書でよくあるNGポイント
NG1:空欄が多い
趣味・特技欄や本人希望欄を空欄にするのは「手抜き」と思われることがあります。すべての欄を埋める努力をしましょう。本人希望欄は「貴社の規定に従います」と記載するのが無難です。
NG2:誤字脱字がある
薬剤師は調剤業務で正確性が求められる職種です。履歴書に誤字脱字があると、「業務でもミスが多いのでは」という印象を与えかねません。提出前に必ず複数回見直しましょう。
NG3:志望動機が漠然としている
「薬剤師としてスキルアップしたい」「患者さんの役に立ちたい」だけでは、どの薬局にも使い回せる内容になってしまいます。応募先の特徴を調べた上で、その職場を選んだ具体的な理由を書くことが重要です。
マイナビ薬剤師の履歴書・職務経歴書の書き方ガイドでも、薬剤師ならではの記載ポイントが例文付きで紹介されています。
転職エージェントの書類添削を活用する
履歴書や職務経歴書の作成に不安がある場合は、転職エージェントの書類添削サービスを活用するのがおすすめです。薬剤師専門のエージェントであれば、業界のトレンドや応募先企業の求める人材像を踏まえた的確なアドバイスを受けられます。
自己流で作成した書類と、プロの添削を受けた書類では、通過率に大きな差が出ることもあります。無料で利用できるサービスなので、積極的に活用しましょう。
薬キャリエージェントの履歴書の書き方ガイドも参考になります。

まとめ
薬剤師の転職で書類通過率を上げるには、基本的なマナーを守りつつ、薬剤師ならではのアピールポイントを盛り込むことが大切です。職歴は正式名称で正確に、資格は転職先で活かせるものを優先的に記載し、志望動機は「なぜこの職場なのか」を具体的に書きましょう。
職務経歴書では、処方箋枚数・担当患者数・経験科目などの数字を使って即戦力であることをアピールするのが効果的です。不安がある方は転職エージェントの書類添削サービスを活用してください。プロの視点を借りるだけで、書類の完成度が格段に上がります。
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